『巣鴨地蔵通りの大福』


 

 巣鴨地蔵通りといってもれっきとした中山道です。古くは十返舎一九や小林一茶、歴史的大行事、皇女和宮様御一行もお通りになったくらいですから、すごいステイタス街道です。

 

 いま自分が絵を描いているところは、かつて十返舎一九が腰をかけ茶をすすりながら団子を頬張った場所かもしれません。新撰組の土方歳三がわらじの紐を結び直したところかもしれません。

 話は古くなればなるほど、新鮮さとロマンが満ち溢れてくるものです。

 そこからですよ、物語や絵が生きるのは。

 

 ちなみにこの地蔵通りにある有名な塩大福は、口に運ぶごとにかつての歴史ロマンが味わえる貴重な一品ですよ。